戦後70年以上が経ち、子どもたちが戦争の記憶に触れる機会が減っている昨今。実体験から被爆の実相を伝えようと、長崎県から「語り部」を招いた講演会が先月、湘南台小など市内12の小中学校で行われた。湘南台小では小学6年生125人が参加。メモを取りながら、真剣な表情で耳を傾けた。
同小には森田博滿(ひろみつ)さん(84)が訪れ、10歳の頃、目にした光景や原爆が落ちた当時の実態、被爆し、大火傷を負った人たちが亡くなる時に残した思いなどをイラストを交えながら講演。広島県で2歳の時に被爆した佐々木禎子さんの話も織り交ぜ、子どもたちに原爆がもたらす悲惨さを伝えた。講演後にはイラストを間近で見ながら、子どもたちが森田さんと会話をする姿が多く見られた。
森田さんは「命は神様がくれた招待券だから大切にしないといけない。親がいるから自分がいることを考えて、これからを過ごしてほしい」と話した。
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