最先端のロボットが一堂に会し、その技術を体験できるイベントが23日から3日間、辻堂駅北口周辺で催された。県が推進する「ロボットと共生する社会」をテーマに災害救助や生活支援が可能な約30種類を展示。訪れた親子連れらが実際に触れるなどして近未来の世界を体験した。
23日の式典で黒岩祐治県知事は「ロボットと共生する社会を多くの人に実感してもらい、新しい時代を作っていければ」とあいさつ。鈴木恒夫市長も「モデル地区として藤沢も注目されており、今日は新たなスタートを切る日」と歓迎した。
県は全国に先駆けてロボットの実用化や普及を進めようと、2013年から藤沢市や相模原市など10市2町を「さがみロボット産業特区」に指定。これまで規制緩和など企業の開発を後押しすることで、20近いロボットが商品化している。
現在は特区計画の2期目にあたり、イベントは最先端の技術を身近に感じることができるモデル空間を作ろうと初企画。辻堂駅北口周辺を「かながわロボタウン」と銘打ち、公募で自動運転バスや災害救助用ドローン、介護ロボットなど約30種類が一堂に会した。
人の動きに合わせて手足を動かせる外骨格ロボットを体験した7歳の男の子=多摩市=は「テレビに出てくるロボットみたいでかっこよかった。また乗ってみたい」と満足気だった。
今後もロボタウンでは実用化に向けた取り組みを展開する予定。テラスモール湘南では、施設内を自律走行し、不審物がないかなどを調べる巡回監視ロボットや携帯端末で施設内の目的地までのルートを案内するアプリの実証実験が行われる。
この日、同施設内を視察した黒岩知事は「いい形でキックオフできた。ロボットとの共生を世界に発信できるよう、今後さらに盛り上げていきたい」と総括した。
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