神奈川県青少年育成功労者表彰を受賞した 三觜(みつはし) 由見子さん 片瀬在住 70歳
何事にも全力で
○…「地域で子どもたちを育てよう」。その思いで子ども会連絡協議会や青少年育成協力会など役員の一人として30年以上に渡って活動を続けている。隣にどんな人が住んでいるのかわからないことも多い昨今。今こそ地域が繋がりを持って、顔のわかる関係を作り、子どもを見守ろう―。そんな思いから様々な取り組みを行ってきた。「防犯・防災のためにも大人が地域に目を向けることが大事。共働きが多い今の時代こそ、より地域で子どもを育てることが必要になっている」と話す。
○…子どもの目線に立ち、やりたいことを影から支えてきた。片瀬地区では毎年「わくわく子ども天国」と題したイベントを企画。小学3年生から6年生が運営委員となり、発案から運営までを行うもので、出し物やゲームのサポートはするものの、基本、口は出さない。「大人が考えたことではなく、子どもがやりたいことを応援することに意味がある」と持論を語る。
○…ボランティアを始めるきっかけは三男が3歳の頃。寺の娘だった母親の家には多くの人が出入りし、地域の人との交流があった。子どもを授かるまでは母親のようなことはやらないと反抗心もあったが、気付けば子どものために活動を始めていた。「結婚して子どもが生まれてから考え方が変わった。地域交流こそが子どもも自分も成長できる場になっていた」と笑顔。
○…「中途半端にはやりたくない」。この言葉は活動や生きていく上でのモットーだ。今後も活動を続け、子どもだけでなく子育てなど悩みを抱える親のサポートをし、親子が成長できる地域を作っていく。「一度始めたことはきちんと終わりまで全力でやる。取り組みを理解し、引き継いでくれる人が現れるまで走り続けたい」
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