地域に密着した看護師を表す「湘南ナース」の称号授与式が2月23日、藤沢市医師会館で初めて行われ、32人の「湘南ナース」が誕生した。代表の看護師は「授与を励みに、初心を忘れず、それぞれの病院で精進していきたい」と活躍を誓った。
これは藤沢・茅ヶ崎・寒川の2市1町で構成される湘南東部医療圏において、看護師の人材不足の解消や育成を目的とする事業。主に同医療圏の病院やクリニックに就職した新人看護師を対象に、共同研修を行い、一定水準以上の看護実践能力を備えていると認められた人に「湘南ナース」の肩書きが与えられる。
2013年に藤沢市医師会、茅ヶ崎医師会、湘南看護専門学校、地域の医療機関により、事業を進める湘南ナース総合支援センターが設立され、現在はその趣旨に賛同する10病院1クリニックが協力している。
認定を受けた32人は、3年前から働きながら共同研修を受け、新人に必要となる「感染看護」「スキンケア」「フィジカルアセスメント」などの講義を受け実習を重ねてきた。高倉の藤沢湘南台病院で働く入澤里那さん(24)は「3年間やってきた達成感がある。これからも仲間といっしょに成長していきたい」と意気込みを語った。
授与式は、同センターの仙賀裕センター長が認定書を手渡し「これからも地域医療において現場で活躍してほしい」と激励。会場には藤沢市医師会の鈴木紳一郎会長、茅ヶ崎医師会の丸山徳二会長のほか、鈴木恒夫藤沢市長、木村俊雄寒川町長ら関係者約200人が出席し、看護師の新たな門出を祝った。
鈴木医師会長は「初めての湘南ナースの誕生に感無量の思い。医師会が主催する研修への参加や看護学校の図書館の利用など、メリットを作っていく。これからも自己研さんを積んでステータスをあげてほしい」とエールを送った。
人手不足解消へ
「湘南ナース」事業は、離職率の高い新卒から3年間が研修期間。地域で働く先輩看護師が講師となり身近な立場で指導し、地域の新人看護師は共同で研修を受ける。受講者からは「同期の支えが励みになる」との声も多く、地域の人材不足解消に成果が期待される。
今年度は約80人が共同研修に参加している。
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