3月8・9日に開催される「ウルトラ見守りチャレンジ」の実行委員長を務める 海東 保文さん 辻堂新町在住 79歳
支え合って元気な街に
○…認知症行方不明者の早期発見のため、専用アプリを使って模擬捜索をする「見守りチャレンジ」。規模を拡大して迎える今回は、明治地区から辻堂地区まで範囲を広げ、5千人を目標に市民参加を募る。そんな大規模プロジェクトのリーダー役を任された。なかなか公言しづらく、意識が内に向きがちな認知症。「活動を定着させて、認知症であることを本人も家族も隠さず、気軽に相談しあえる元気な街にしたい」と意気込む。
○…見守りチャレンジは明治地区で2017年にスタートし、今回で7回目を迎える。自身は2回目から参加。今では地域住民向けに専用アプリのダウンロード方法や使い方を教える講習会を開くなど、活動普及にも力を注ぐ。「スマートフォンの使い方が分からない人もいる。そんな人たちにも活動を知ってもらって、興味を持ってもらえたら」と話す。認知症について理解を深めるきっかけにもなる今回の取り組み。「地域で温かい目で見守ることができたら家族も隠さずに自然と周囲に相談しやすくなるんじゃないかな」
○…辻堂新町の町内会長を務めて16年。「人と話したり交流するのが楽しかったから続いた」と振り返る。続けるうちに各所で頼りにされるようになり、多い時には12個ほどの役職を掛け持ちすることも。今でも会議や史料室の管理のため週4〜5日は明治市民センターに通う。「毎日予定がいっぱいで手帳は真っ赤だよ」と相好を崩す。
○…より多くのネットワークを築くことで、捜索の効率もあがる。そのために民生委員やボランティアセンターに声をかけ、横の連携の強化に励む。「明治・辻堂地区でしっかり土台を作って、この活動を市内全域、全国へと広めていけたら」と期待を込めた。
|
<PR>