藤沢市市民活動推進センターのセンター長に就任した 東樹(とうじゅ) 康雅さん 藤沢在勤 38歳
ワクワク感を失わず
○…市民活動の自立化を支援する「藤沢市市民活動推進センター」。1千を超える登録団体がよりどころにする場所の舵取り役を務める。多くの団体が訪れ、朝から賑わうセンターは設備機材の提供をはじめ、講座や研修、マッチングなど団体運営に役立つサポートを行っている。「街をよくするためのアイデアの交流拠点。ワクワクすることを発信していきたい」
○…東京都大田区で生まれ、映画『スタンドバイミー』や小説『モンテクリスト伯』など冒険物語に心を躍らす少年だった。中学2年で短期の米国留学を体験。「もっと英語を話したい。新しい世界を見たい」と、高校は米国テネシー州にあった日本人向けの高校に進む。全寮制だったが、週末は学校がアレンジしたホストファミリーと過ごし、地域の教会で聖歌隊としても活動した。老人ホームで歌を披露したり、介助のボランティアを経験。「喜んでくれることがうれしかった」と今の仕事を選ぶ原点になった。
○…大学ではベトナムやミャンマーの子どもたちを支援するNGO活動に熱中した。それが縁となり、調布市に立ち上がる市民活動支援施設に呼ばれ、以来、川崎市、横浜市などで、自主的に街づくりを行う人々の黒子役を務めている。仕事では心に刻む言葉がある。「実相を見ろ」。活動は本当に支援者の立場に立っているか、本質と違っていないか、自問自答を繰り返す。そうして団体が前進したときが「一番のやりがい」とほほ笑む。
○…大学時代にバックパッカーでアジアの各国を回ったことのあるアウトドア派。最近は、休日に3人の子どもと公園で木登りをするのが趣味だとか。「センター長という役割は責任ある立場。自分らしく、楽しくワクワクする事業を進めて行きたい」
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