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女性らしさ業界に一石 幸友ホーム
男性社会のイメージが強い不動産・建設業界で女性経営者として活躍している。業界に入ったのは6年前、地元で不動産業を営んでいた沼上登さんと、社員3人の小さな会社「幸友ホーム」を立ち上げた。日々の暮らしの中で「ドアの調子が悪い」「土地のことで心配がある」など、小さな困りごとを気軽に相談できる場所を作りたい。細かいところまで目が行き届くような女性らしいサービスを理想にした。だが最初の半年間は仕事がなく、電話も鳴らない。「どうなるのかと途方に暮れた」というほど前途多難な船出だった。
生まれは本鵠沼。実家はガソリンスタンドを営み、祖母や母が働く姿を間近に眺めていた。大学卒業後にメーカーに就職、しばらくして中学・高校の教諭に転職した。家庭科の教諭を15年間務めている間に、結婚・出産を経験。繰り返される平穏な日常に何か物足りなさを感じ「別な角度から家や暮らしを考えたい」という思いが業界入りのきっかけになった。
最初は、沼上さんについて回り、営業のいろはから、建物の基礎や構造、土地の見方、開発工事まで様々なことを教わった。何度も言われたのは「信用が一番」ということ。商売は信頼関係の積み重ねが大切と学んだ。会社は、苦しい時期を乗り越えながら毎年成長。小さな仕事でも真摯に対応する姿勢が高評価を得て、口コミで仕事が広がっていった。今では、順番待ちの客がいるほど。それでも会社の規模を大きくしようとは考えていないようだ。「目が届く範囲で確実にやっていきたい」と話す。
女性の働き方や暮らしについてもっと勉強したいと、2年前から「生活哲学学会」というグループに参加している。文筆家の故辰巳渚さんが発足した会で、日常生活から人の幸せを考えようというもの。「家は住む人の暮らしや生活の中心。より良い家はより良い生活に繋がると感じている」
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