貧しさに負けず戦前戦後を生き抜き、会社をたちあげた横浜市戸塚区在住の松井貞雄さん(ペンネーム二之宮貞雄・86)の自伝を基にした絵本「昭和の二宮金次郎」140冊が藤沢市に寄贈された。
この絵本は松井さんが子どもの頃、貧しさで満足に学ぶ機会も与えられない中、不屈の心と、人との出会いに導かれ成長する姿が描かれている。同じく貧しさの中、多くを学び、人々を救った二宮金次郎に重なることから注目し、絵本の出版となった。
市への寄贈は日赤紺綬有功会藤沢支会支会長の最上重夫さんとの縁がああり、実現した。
5月8日には市役所で寄贈式が行われ、平岩多恵子教育長に絵本が手渡された。絵本は市内小学校、市立図書館などに置かれる。松井さんは「人と人との出会いの大切さを知ってもらえれば」と話した。栄光出版社刊。
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