藤沢珠算教育振興会の新会長に就任した 岡田 寛和さん 片瀬在住 41歳
「子どもの可能性広げたい」
○…子どもの右脳教育や認知症予防でも注目されるそろばん。普及、振興に努める団体のリーダーにこのたび選ばれた。市内で珠算を学ぶ人はおよそ2000人。「もっと皆さんが楽しめるよう、また成長が実感できるような企画を仕掛けていきたい」と意気込む。一方、会内部では教室間のネットワーク化や役割分担などの効率化を加速し、振興会活動の負担減を図ることを掲げる。参加しやすい環境を整え、指導者を増やすことで「裾野を広げていきたい」と話す。
○…叔母、父が珠算教室を開いている家に生まれた。自宅を使っていたため、家中で生徒がそろばんを弾いているのが日常の光景。当然のように幼児期からそろばんを始めた。中高と学ぶ中、嫌気がさすこともあった。「父が先生でしたから」と反抗期もあったよう。しかし、それを乗り越えさせてくれたのも父親。「その都度、明確な目標を与えてくれた」と振り返る。人生のパートナーともいえる珠算との出会いや楽しさを教えてくれた父はすでに他界。「今は心から感謝している」
○…夫人と、小2、年長の子ども2人の4人で暮らす。週末は子どもたちと楽しむイクメンで「近場は行き尽くした」と話すほど。趣味はキャンプ。春と夏の年2回は家族で出かけている。その道具選びも楽しんでいるようで「今、ナイショでテントを狙っていて」といたずらっ子のように笑う。
○…父の跡を継ぎ鎌倉で珠算教室を開いている。4、5歳の子どももいる中、「理解できる言葉選びや接し方など大変さもあるけど、成長していく姿をみるのは楽しい。身長もぐんと伸びる」と目を細める。「イメージする力、集中する力を育む珠算は子どもたちの可能性を広げてくれる」と語る若きリーダー。これからの活躍に期待が集まる。