東京五輪を前に、江の島北緑地広場にある「弁財天と女性群像噴水池」の汚れを落とそうと6月3日、東海大学と湘南工科大学の学生ら約60人がメンテナンス作業を行った。
藤沢市アートスペースが行っている「まちの彫刻ピカピカプロジェクト」の一環。市内に点在する芸術作品の保全・修復作業を専門家の指導のもと、行っている。
彫刻作品の修復保存を多数手掛けている高橋裕二さんは学生たちに、「鑑賞する人には汚れた状態が印象に残ってしまう。作品の生命を維持するには保存や修復は大切な作業」と話し、「彫刻を触る貴重な機会なので、丁寧にゴシゴシと洗って」とアドバイスした。中性洗剤を使いブラシで汚れを落とし、水で洗い流す作業に参加した学生は、「初めての体験で、なかなか大変だった」と語った。
この銅像は、1964年10月に東京五輪セーリング競技開催と湘南港完成を記念し、パナソニック創業者の故・松下幸之助氏の寄付で設置。制作者は晩年を藤沢で過ごした彫刻家の加藤顕清(けんせい)(1894-1966年)で、中央に弁財天、それを取り囲むように東洋と西洋を表した4体の女性像が配置されている。メンテナンスは今回が初めて。
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