神奈川県民功労者表彰(社会福祉)を受賞した 末吉 育子(やすこ)さん 辻堂太平台在住 76歳
人と人をつなぐ橋渡しを
○…民生委員児童委員として活動を始めてから27年。高齢者の安否確認のため、自宅を一軒ずつ訪問し相談に乗ったり、帰宅途中の児童らに声かけをするなど長年にわたり、地域を見守ってきた。「様々な人から色々な話を聞けるのが自分の勉強にもなって楽しくて」。その功績がこのほど、県から地域の社会福祉に貢献した功労者として選ばれた。「やってきたことが認められてうれしい。協力してくれている周囲に感謝」と喜びをかみしめる。
○…辻堂東地区の民生委員児童委員協議会の会長を務め、6年目を迎える。きっかけは27年前、子どもたちが通う小学校で「友達作りのため」とPTAの役員になったこと。「学校だけでなく地域の方たちとも親しくなれ、純粋に楽しくて、やってみて後悔がなかった」と振り返る。近年マンションが次々と建設され、比較的若者が多い同地区。町内会と連携し「若い世代を巻き込んだ行事をしよう」と夏祭りや餅つき大会などにも携わっている。「災害時にも必ず、ご近所付き合いは生きてくる。私たちの役割は人と人をつなぐための橋渡し」
○…「誰でも気軽に参加しやすい民生委員活動を」と熱く語る。「活動は若い人を中心にあまり知られていない。また個人の負担が大きく、辞めていってしまうこともある」。改善すべく2年前にはアンケートを実施し、長続きする理由や、やりがいをまとめて全地区研修で発表したことも。課題解決に向けて奮闘中だ。
○…事例報告会は名付けて「女子会」。委員同士おしゃべりを楽しみながらアドバイスを出し合う。「男子会もあって、そっちはお酒を飲みながら交流して、意見を共有しているみたい。何事もコミュニケーションが大切ね」。委員同士の仲の良さはやりがいにもつながっている。
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3月29日