藤沢総合高校2年の平子楓(かえで)君(16)が7月30日に開幕する「第43回全国高校総合文化祭」(2019さが総文)の小倉百人一首かるた部門(団体)に出場する。全国から強豪が集まる初の大舞台。「自分の役割をしっかり果たして、チームの勝利に貢献したい」と意気込んでいる。
《長からむ/心も知らず/黒髪の》
放課後の藤沢総合高校。張りつめた緊張感と静寂の中、札が読み上げられると教室に敷かれた畳の上で一瞬の勝負が繰り広げられた。競技に臨む生徒の表情はいずれも真剣そのものだ。
漫画「ちはやふる」の人気などで、近年競技人口が急増している競技かるた。同校でも3年前に同好会が発足。今月には部に昇格する予定で、現在男女12人が週3日、練習に励んでいる。
部長を務める平子君。4月に開催された県代表選手選考会で好成績を収め、初の県代表の座を射止めた。「去年は出場できず悔しい思いをした。その分もがんばりたい」と気合十分だ。
小学3年生のときに3つ上の姉の影響で競技を始めたのがきっかけ。「相手より早く札を取れたときが楽しくて気づいたらハマっていた」。同好会以外にも海老名のかるた会に所属し、毎週末腕を磨く。昨年は5段階ある級位のうち、最上位のA級に昇格を果たした。
「畳の上の格闘技」
白熱した勝負が繰り広げられることから「畳の上の格闘技」とも称される競技かるた。札の位置を覚える記憶力はもちろん、反射神経や腕を振るスピードも勝敗を分ける重要な要素だ。
県内からは計8人が代表として参加。総文祭では5人ずつが対戦し、白星が多いチームが勝利になる。「どんな展開でも積極的に札を狙っていくのが自分の強み。やるからには、優勝を目指したい」と語った。
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