2020年東京パラリンピックで県と藤沢市は9日、ポルトガル選手団の事前キャンプを受け入れる協定を同国パラリンピック委員会と締結した。現在改修が進められている県立スポーツセンター(善行)を拠点として活用する。藤沢市での事前キャンプは五輪パラリンピック通じて初めて。
ポルトガルは障害者スポーツ「ボッチャ」の強豪国として知られ、16年リオパラリンピックでは同競技と陸上競技それぞれ2つ銅メダルを獲得した。来年8月上旬に来日し、50人規模の選手団が10日間ほど滞在しながら大会に向けた事前調整を行う予定だ。
締結式で黒岩祐治県知事は「歴史的に縁のある国の人たちを受け入れることは喜ばしい。パラ競技は日本でも盛り上がっており、積極的に支えたい」、鈴木恒夫藤沢市長も「藤沢市では市民参加型の大会を目指している。市民と一体となって最大限のおもてなしをしたい」と歓迎を表明した。
またこの日は藤沢市の都市ボランティア20人も駆けつけ、リーダー候補の沼田行雄さんがポルトガル語であいさつ。「皆さんの練習が素晴らしいものになり、良い結果が出せるよう応援したい」と話した。これに対し、同国選手団長のレイラ・マルケス・モッタ選手は「最高の結果が出せるよう努力したい。市民と交流し、様々な体験や知識を交換することで地元の皆さんの元気にもつながれば」と応えた。
県立スポーツセンターは旧県立体育センターで老朽化に伴い、県が16年から再整備を進めてきた。事前キャンプ誘致を視野に、陸上競技場やトレーニング場のほか、新たにバリアフリー対応の宿泊棟を設置。供用開始は2020年4月を予定している。
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