新たな藤沢市へ【3】 天災からの教訓、市民の命を守れ! 水戸まさし/前衆議院議員
過去最大級の台風19号は、各地に甚大な被害をもたらしました。市内では、広範囲にわたって停電となり、約7万3千人を対象に避難勧告も出されました。
「自分の命は自分で守ることが先決」とは言われているものの、災害時に障害者や高齢者ら、要支援者への対応も不可欠なテーマです。
東日本大震災では、死者の6割が高齢者で、また障害者の死亡率は被災者全体の死亡率の2倍に上りました。現在、市ごとに個別計画の策定が求められていますが、藤沢市も手つかずの状態です。
また「逃げ地図」とは、足の悪い高齢者が3分間で移動できる距離を設定し繋ぎ合わせ、津波が押し寄せてくるまでを時間別で色分けしたもの。
市も早急に地域と一体となって作成に着手し、総合的な避難場所を再設定すべきと思われます。
さらに、避難所生活の質を上げることも重要です。過去の実態を踏まえ、緊急物資の配布、プライバシーの確保、緊急トイレの水洗化等を計画策定し、着実に実施させるべきでしょう。
他方、避難所となる市内小中学校のWi─Fi化率は、全体のわずか3%程度。これでは情報難民を数多く出してしまいます。
いつ起こるか分からない災害対策は待ったなしです。グズグズしている場合ではありません。
水戸まさし
能登地震に学べるか。3月29日 |
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