地元の食材を使用し、地産地消に力を入れる飲食店を食べて応援するグルメ同好会「湘南ぐるめ倶楽部」が先月15日に発足した。立ち上げには地元酪農家が関わり、生産から消費までの繋がりを支援することで、地域活性に繋げる狙いがある。
倶楽部のテーマは、「湘南の本当においしい店を『知る。巡る。通う。』」。会員から寄せられた情報をもとに、生産者から見ても、地産地消に力を入れ、地元食材の使用に関し理解の深い店を選び、1〜2カ月に1回のペースで食事会イベントを開催する。会費は無料で、飲食イベントでは食費のみを店舗に直接払うシステム。クラブにはホームページを介し誰でも加われ、イベント参加者はその都度募集する。
発起人は、市内で養豚業に携わる宮治勇輔さん(41)。きっかけは、今秋、自身の豚を卸していた地元店の閉店だった。湘南はその知名度もあり、飲食店情報に溢れる激戦区。「一方、宣伝は飲食店の本来の生業ではなく、不得意な店は経営が難しい」と宮治さん。「『湘南食材』をただの売り文句にするのではなく、食材の特徴を理解し調理方法を一緒に考えてくれるような経営者は貴重。知られないまま消えてしまったことが悔しかった」
発足後初となる昼食会が27日、市内飲食店で開催された。イベントの告知から約2週間にも関わらず、定員はすぐ満員に。主婦、飲食店従事者、パパ友グループなど20人が集い、発足祝いも兼ねたコースに舌鼓を打った。
宮治さんは「参加者のようなグルメ人たちの、美味しい店を見付けると周りに伝えたくなる”習性”にも期待している」と冗談めかしつつ「食材の良さを引き出してくれ、地産地消に貢献してくれる店は地域の財産。魅力を広めていってほしい」と宮治さんは力をこめる。
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