第36回神奈川工業技術開発大賞がこのほど発表され、猫を中心とするペットの健康支援事業を手掛ける(株)ハチたま(片瀬海岸)の「toletta(トレッタ)」がビジネス賞を受賞した。
「toletta」は、AIなどの最新技術を活用し、体調不良の早期発見を可能とした猫専用のトイレ。「猫の寿命は25年前から2・5倍に伸びた一方、人間同様、健康寿命の維持が課題」と同社。最大の死因である慢性腎不全に着目し、早期発見の手がかりとなる尿量と体重の変化を記録できる装置を2年がかりで開発した。
これまで困難とされていた、わずかな尿量の差異と、動き回る生き物の体重を同時に測定できる機能を搭載。データを分析し、体調不良の可能性も通知する。また、AIカメラによる個体識別機能も持つ。同社はこれら3つの技術に対し特許を取得した。
完成品は10月に本発売となったばかりだが、開始早々インターネット通販サイトのペットトイレ部門で1位になるなど反響は大きく、製品がきっかけで実際に疾患の早期発見に繋がったケースも複数寄せられているという。今回、技術に加え、販売までの状況が特に優れているとして、ビジネス賞を受賞した。
同社には”猫社員”の「うーちゃん」「ちゃま」も所属。「今後も猫ファーストで事業を展開したい」と話した。
同表彰は県内の中堅・中小企業開発の優れた技術・製品が対象。今年度の応募は22件。
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