湘南大庭公民館で1日、120人を超える観客を前に知的障害者音楽ユニット、「GREENとふぇありーないん」はオリジナルミュージカルを演じきった。会場からは万来の拍手、感動に涙する人もみられた。
「最高のステージでした」と話すのは、出演者が通う障害者自立支援施設NPO法人ミュージックオブマインド(大庭)理事長の服部誠さん。
同NPOでは毎年、施設利用者とスタッフでミュージカルを含めたコンサートを開催する。年々ファンが増え、今年は定員120人のところ150人を超える申し込みがあった。さらに来場者アンケートには「温かな言葉があふれていた」と、今年も例年以上の成功を収めた。
このミュージカルは、同NPOの障害者自立支援の一環。一般的に軽作業で収入を得ることが多い中、運営するライブカフェや出張ステージ、オリジナルのCDの販売などで収入を得ている。
歌に、ダンス、演技が必要なミュージカルを取り入れている施設は珍しい。覚えることが多く、障害者には難しいという先入観があるからだ。しかし、同NPOではピアニストの服部理事長、声楽家の錦谷陽子副理事長の経験を活かし、「可能性を拡げる」こととして挑戦し続けている。
総合プロデュースを手掛ける錦谷さんは「みんなで成功させるという目標をもって練習すればできる」と説く。事実、発語が難しかった障害者が練習を通して大きな声で「見事に」演じてくれたケースもある。
準備は1年がかり。セリフや演技は、階段を上るように1つずつ根気よく覚えさせていく大変さもある。しかし、今回主役を務めたむつみさんの「めっちゃ楽しかった」と話すはじけるような笑顔が、この活動の苦労以上の価値を示している。
活動紹介、CD情報は同NPO法人HPで。
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