東京五輪で正式種目に採用されるスケートボード。競技人気が高まる中、次世代メダリストの一人と目されるキッズスケーターがいる。辻堂在住の徳田凱君(12)。昨年末、鵠沼海岸で行われたコンテストで優勝し、小学生ナンバー1を決める大会へ出場を決めた。目標は五輪出場、夢はトップ選手になって世界を転戦することだ。
「優勝は、徳田凱」。
昨年12月15日の鵠沼海浜公園スケートパーク。表彰式で自らの名前が呼ばれると、思わず笑みがこぼれた。
小学生以下を対象に行われた国内最大規模の大会「FLAKE CUP」。13回目を数え、キッズスケーターの登竜門とも言われる。今回は計175人がエントリーし、部門ごとに日頃の練習の成果を競った。
競技は制限時間の中でトリック(技)の難易度や高さ、スピードを競う。徳田君が出場したのはプロ資格者やスポンサーがつく選手が競う「スーパー小学生の部」。大勢の観客が見守り、緊張感漂うなか、最終盤で挑んだのは空中で1回転半する大技「バックサイド540」。見事に決め、最高得点で頂点に立った。「1本目はミスがあったけど、2本目はしっかり決められてうれしかった」
本格的に競技を始めたのは6歳のとき。2016年には地方大会で優勝を重ね、全日本選手権で3位に入賞。次第に才能を開花させていった。
現在は同世代だけでなく、大人が出場する大会にも参加しており、同コンテストを主催する(株)フレイクの笠松潤社長は「努力に加え生まれ持った才能も大きい。もう少し成長すれば、大人の大会で十分優勝も狙える」と太鼓判を押す。
2年前からは本場、米国に年に1度渡り、貪欲に技術を磨く。「五輪出場は一つの目標。まずは世界の同世代の間で一番になって、将来は世界各地を回る選手になりたい」。さらなる躍進に向け、目を輝かせた。
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