昨年10月の台風19号による被害で損傷した大イチョウの本格的な修復作業が29日、時宗総本山・遊行寺で始まった。
イチョウの幹回りは約7m。樹齢700年を超えるとされ、1971年に市の天然記念物に指定されている。
昨年の台風による風の影響で大枝が幹ごと折れ、縦約6・2m、幅約1・8mの亀裂が入った。修復作業を行う(株)湘南グリーンサービスによると、空洞が露になっている開口部を特殊なプラスチックで塞ぎ、腐朽の進行を抑えるとともに枝を剪定し倒木しないようバランスを整える。
この日は同社の樹木医らが木の状態を確認。枝を剪定したほか、今後の工程を打ち合わせるなどした。同社相談役で樹木医の冨田改さんは「大切なことは自然の治癒力をなるべく生かすこと。木の状況を見極めた上で、最善の方法で対処したい」と話した。
同寺によると、修復費用は約130万円。3分の1を市が負担し、募金などで寄せられた寄付金も役立てる。作業は節分などの行事を避けて2月10日ごろまで続く予定。
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