新型コロナウイルスの感染拡大防止のための安倍晋三首相の要請を受け、藤沢市でも2日から小中学高校の全公立校で一斉休校が始まった。学期末を目前に控え、学校現場は対応に奔走。児童館や青少年会館など青少年施設の臨時休館も相次いだ。
先月27日の首相の表明を受け、藤沢市は翌28日、特別支援学校を含む市立小中学校の保護者に対し、3月2日から春休みが始まる前日の3月25日までの休校を通知。休校期間中の学習などについて説明する3月5日の登校日と25日の修了式以外は、春休み明けの4月5日まで原則休みになる。特別支援学級については生徒・児童の事情に応じ、校内に「居場所」を設けるとした。
前日には児童や生徒の感染した場合の対応を発表したばかり。突然の表明を受けて、市教委や学校現場は対応に追われた。市教委幹部の一人は「現場も教委も大混乱。子どもたちの安心安全第一でやむを得ないが、休校措置までわずか1日であまりに時間がない。せめて国、県の方針を受けて現場に伝えられるよう、順番を守ってほしかった」とこぼす。
小中学校の卒業式については予定通り実施(白浜養護学校高等部は3月10日から17日に変更)するが規模と時間を縮小。▽出席者は児童生徒とその保護者(一家庭1人)とし、来賓の出席は見合わせる▽在校生の出席は式典に関係する児童生徒に限る▽卒業証書の授与は代表者のみ―とする。
また保護者が子どもの面倒を見られない家庭のため、市は65の放課後児童クラブに対し、原則午前8時から開所するよう要請した。
児童館・地域子どもの家、藤沢青少年会館・辻堂青少年会館(フリースペース)、本庁舎5階の自習室はいずれも3月2日から15日まで休館するとした。
中高生の声、ラジオで紹介レディオ湘南9日から特番
新型コロナウイルスに伴う一斉休校を受け、コミュニティーFMのレディオ湘南(83・1MHz)は9日から緊急特番の放送を決めた。急きょ休みに突入し、外出も制限される現状を踏まえ、子どもたちの生の声を取り上げる。
放送は当面3月末までを予定。「今、興味があること」「今、考えていること」などをテーマにメールで寄せられた声をパーソナリティーが紹介し、リクエスト曲も受け付ける。同FMでは「閉塞感が漂う時だからこそ、電波を通じて子どもたちの気持ちに寄り添いたい」と話している。
放送は平日午前11時から10分程度。メッセージの送り先は【メール】mail@radioshonan.co.jpへ。
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