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藤沢版 公開:2020年4月10日 エリアトップへ

囲碁 大関さんが10年ぶり快挙 プロアマ名人戦制す

文化

公開:2020年4月10日

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「自分の形を崩さず対局できた」と大関さん(=5日、南藤沢で)
「自分の形を崩さず対局できた」と大関さん(=5日、南藤沢で)

 囲碁のアマチュア第一人者が新たな快挙――。

 大庭在住の大関稔さん(25)が先月21日、都内で行われた「プロアマ名人戦」に出場し、芝野虎丸名人(20)を相手に熱戦を制した。プロ棋士の胸を借りるハンディ戦とはいえ、10年ぶりにアマ側へ勝利をもたらした。

 大関さんは昨年、2年ぶりにアマ名人に返り咲き、アマ本因坊戦でも優勝。タイトル2冠を保持している。

 アマが7大タイトルホルダーに挑む特別対局は「名人×アマ名人」「本因坊×アマ本因坊」「王座×学生王座」の3つ。大関さんはこれまで6度出場し、3勝3敗の戦績を残している。ただプロアマ名人戦は勝利してきた「二子局」よりもハンディが少ない「逆コミ6目半」。「厳しい戦いになる」と気を引き締め、対局に臨んだ。

 序盤は双方出方を伺う展開。思い通りにならず「不本意な形」に持ち込まれたりミスもあったが、「我慢して手堅く」を信条に、最終盤までハンディを保ちきった。

 元々はプロを目指していた大関さん。「天下の名人を相手に最後まで自分の形を崩さずに対局できた。今後の自信になる」と対局を振り返り、笑みを浮かべる。

 小学生時代に大関さんを指導し、今も交流が続く佐々木慶さん(75)は「大変名誉なこと。誇りに思う」と快挙を祝った。

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