新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の解除を受け、支えてくれた地元客への感謝を込めて南藤沢のイタリア料理店「タントタント」が5月26日から3日間、20円でパスタを販売する企画を行った。
店長の鈴木一哉さんは、厳しい状況が続く飲食店が「コロナに決して負けない」メッセージの一つとして発案。23年前の創業以来、一番人気のパスタ「アマトリーチャ」(テイクアウト価格800円)を20円で提供した。
初日の26日は、子ども連れの女性など多くの地元客らが行列を作った=写真。1カ月半以上の営業自粛の中、4月の売上は、宴会のキャンセルなどで通常の7割減。5月もそれ以上に厳しい経営を迫られたが、テイクアウト営業や他店との共同企画などで何とか乗り切った。
価格設定は語呂合わせで、今回のコロナ禍を契機に、店と店や人(ひと=10)と人の繋がりの大切さを改めて感じたことから、10+10で20円にしたという。鈴木さんは「近隣では全く営業ができない業態もあり、厳しいのはうちだけでなかったと思うが、地域の人やお客さんに『がんばって。応援してるよ』と声をかけてもらい勇気づけられた。苦しい中でアイデアやノウハウも生まれ、様々な気づきがあった」と話す。27日から通常営業を再開し、しばらくはテイクアウト販売も続けていくという。
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