新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、緊急事態宣言が解除され、初の金曜日となった29日、夜の酒場では少しずつにぎわいが戻ってきた。一方、店側は「三密」を回避しつつ、店員がマスク着用で接客するなど対策を徹底。営業時間を午後8時から午後10時まで延長するなど、再開を本格化させた。
「かんぱーい!」
午後6時、藤沢駅北口近くの居酒屋「なお吉」では、仕事終わりのサラリーマンら来店客がジョッキを傾け、会話や飲食を楽しんでいた。この週末に訪れた客は1日30人ほど。店長の高野良太さん(35)は「(解除明け)初の週末にしては来てくれたが、以前の週末と比べるとまだまだ。様子を見ながら待つしかない」と話した。
飛沫防止のため、カウンター席と調理場の間にはビニールシートを設置。来店した花岡柚子さん(24)は、「しっかりした感染対策で安心」と話し、友人の檀優里さん(同)は「約2カ月ぶりのお酒は幸せ。やっぱり人と会って飲むと楽しい」と笑顔で話した。
昨年8月にオープンした藤沢駅南口の「湘南魚つるHanare」でもテーブル席の間にビニール製の仕切りを作り、入り口を開けるなどし、換気に気を配る。この日は約2カ月ぶりに夜の営業を再開し、仕込みや下準備に追われた。
客足が戻るか不安はあるが、早速予約も。同店の原山拓治店長は「少しずつでいいので上向いていけば。魚屋直営の強みを生かして、少しでも良いものを出せるように一層努めたい」と話した。
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