消毒など徹底「安心して鑑賞を」
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、休館していた「109シネマズ湘南」(辻堂神台)が5日、約2カ月ぶりに営業を再開した。入館時の検温や消毒、座席数も半減させるなど感染症対策を徹底。初日には新作4作品も封切られた。同館では「大きなスクリーンで存分に映画を楽しんでほしい」と話している。
「家のテレビで見るのとは迫力が全然ちがう。久しぶり映画に集中できた」
早速足を運んだ女性客の一人は上映後、満足そうな表情を浮かべた。同館ではこの日、「デッド・ドント・ダイ」「21世紀の資本」など新作4本に加え、「君の名は。」「アベンジャーズ」など数年来のヒット作を含む計19本を上映。同館によると302人が来場した。
再開は入居するテラスモール湘南が臨時休業に入った4月8日以来。同館副支配人の近藤健太さん(33)は「念願の再開なのでとにかくうれしい」と喜びをかみ締める。
一方、感染症対策には入念に気を配る。スタッフはマスクやフェイスシールドを着用し、観客の入館時には赤外線サーモグラフィーで検温を実施。座席は前後左右1席ずつ間隔を空け、チケットのもぎりなども取りやめた。
またチケットは当日券のみとし、営業は午後9時35分までに短縮。レイトショーは行わない。売店には飛沫防止のためのアクリルパネルを設置し、ポップコーンなどは予め客がシェアできるよう容器を人数分用意したりもする。「安心して来場していただけるよう、予防対策は万全を尽くしている」と近藤さん。こうした対策は来場者からも「安心できる」と好評だ。
ただ、繁忙期には1日に約5〜6千人が訪れていた同館。コロナ禍の4月初旬は客足が約3分の1にまで減少した。ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保などからチケット収入はしばらく減少することが予想される。
近藤さんは「延期になった作品も続々と公開日が決定しており、好材料もある。お客様はもちろん、従業員も安心安全を第一に営業していきたい」と話した。
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