「子どもも1人のアーティスト」
コロナ禍を契機に密かな人気を集めている手作りクラフト。藤沢本町駅そばの「Ravi3 Cafe(ラビサンカフェ)」で、「小さなクラフト作家」の作品が評判を呼んでいると聞き、8月末に開催されたイベントを訪れた。
羊毛フェルトを使ったミニチュアスイーツやプラスチック素材のキーホルダー。個性豊かな作品の値札を見ると、なんと「20円」。実は、「小さな人気作家」の正体は、同店で開かれている絵画造形教室「てづくりくらぶ」の生徒たち。年に1回、作品展「てづくりえんにち展」で年齢問わず希望者が作品を一般向けに販売できるブースを設けている。
何を作るか、いくらで販売するかなど商品のプロデュースは作り手自身が行う。「子どもでも作品に対しては1人の作家ですから、大人はあくまで補助」と代表の岸川夏子さん。冗談交じりで「万単位」の額を提示する子がいる時も「もちろんいいんじゃないって伝えますが、最後には普通の価格に戻ってますね」と笑う。
中にはファンが付き、毎年初日に完売してしまう”小学生作家”も。「作品を作るのが楽しい」という意欲をきっかけに「今年は明るい色が人気かも」など、市場リサーチや商品改定に励む姿は大人と変わらない。
同教室は2005年に岸川さんが自宅で始めたアトリエをきっかけに、現在は園児から大人まで約100人が在籍。作品作りに奮闘する子どもたちを眺め、岸川さんは「皆個性豊か。子どもたちの『やりたい』の気持ちを大切にしたいですね」と微笑んだ。
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