国の重要無形民俗文化財に指定されている大磯町の火祭り「大磯の左義長」=写真=が、新型コロナウイルスの影響で来年1月の開催を見送ることが決まった。江戸時代から400年続く歴史上、中止は初という。
大磯の左義長は、大磯北浜海岸沿いの下町9地区で小正月に行われてきた道祖神の火祭り。海岸にわらや各地区から集まった正月飾りなどを積み上げて高さ7〜8メートルの「サイト」を9基作り、1年の家内安全や無病息災を願って一斉に火をつける。
主催の大磯左義長保存会は5日に役員会を開いて開催の可否について協議したが、新型コロナの収束が見通せない中で、多くの来場者が見込まれる祭事の開催は感染拡大の危険を伴い、また現状ではスタッフが集まって準備作業をすることも難しいことから苦渋の決断を下した。
海岸での祭事だけでなく「一番息子」や「七所参り」「オカリコ」などの祭り前に行われている伝統行事も中止する。
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