省エネなど環境配慮型の街づくりに官民協働で取り組む「藤沢サスティナブル・スマートタウン」(藤沢SST)=辻堂元町=で9日、自動走行する宅配ロボットの実証実験が公開された。コロナ禍を踏まえた非対面型宅配サービスの確立や配達員不足など課題解決に役立てる。
実証実験は藤沢SSTの開発主体でロボットを開発したパナソニック(株)が実施。11月下旬から始まった実験では、藤沢SSTの一部エリアでの公道走行を検証し、来年2〜3月には第2弾としてロボットが各家庭を回り、非対面での配送を試験的に実施する。
ロボットは高さ115cm、幅65cm。電動車いすをベースに開発され、荷物を収納できるロッカーを備える。最速4Kmで目的地まで自律走行する。
今回は公道走行時の技術検証と課題抽出が目的で、管制センターとロボットをインターネットでつなぎ、オペレーターが周囲の状況を監視。ロボットは障害物を回避しながら自律走行し、回避が困難な場合は遠隔操作に切り替える。
第2弾の無人配送サービスでは、スマートフォンのアプリを用いた非対面での荷物や商品の受け渡しを想定。ロボットと遠隔管制センター間でのコミュニケーションも図るという。
同社では「拡大を続けるEコマース(ネット通販)やフードデリバリーなどの出現で、便利さの一方、宅配員不足の深刻化や非対面・非接触型など新たな生活様式への対応も急務。新たな配送サービスの実現に向けた取り組みを加速していく」としている。
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