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藤沢版 公開:2021年1月22日 エリアトップへ

毛糸で描く自由と温もり 鵠沼桜が岡 杉浦道子さん

文化

公開:2021年1月22日

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info■新春布あそび 1月28日(木)まで開催中蔵まえギャラリー(藤沢630-1)午前11時〜午後4時 【電話】0466・25・9909
info■新春布あそび 1月28日(木)まで開催中蔵まえギャラリー(藤沢630-1)午前11時〜午後4時 【電話】0466・25・9909

 カチンカチン。静まり返った部屋の中、年季の入ったハンドミシンの針が、キャンバス地を規則正しく打ちつける。緑色のアクリル毛糸が描く抽象的な曲線は徐々に大きな葉のように見えてきた。「いつも始めは何も決めずに手を動かしていくの。すると花かな、草かな、とイメージが膨らんでいく」。杉浦道子さん(71)=鵠沼桜が岡在住=がほほ笑んだ。

 生み出す絨毯やチェアマット、壁掛けは北欧デンマーク発祥の手工芸「ダネラ」と呼ばれるもの。25年以上前、3人の子育てが落ち着いた時に出会った。「秋田出身だからか、寒くなると温かい布地が恋しくなって」。市内の教室に通い始めると、基礎を学び、カリキュラムに沿った課題作品づくりが続いた。「早く、思うまま自由に作りたい」。10代の頃、女子美短大で磨いたデザイン力が蘇り、創作魂に再び灯がともった。

 「筆でカラフルな絵を描くように作っていけるのが面白い。縫い間違えてもすぐに修正できるのも魅力」。毎日、自宅で2時間集中してひたすら織り、1カ月かけて完成させる。一針一針隙間なく縫い込み、毛糸が抜けないよう裏地を貼って裏返すと、独特のフカフカした風合いと手作りの温かみが姿を現す。サイズは24cm四方から50cm×120cmサイズまでさまざまで、テーマはグループ展などの題に合わせていくこともあるという。

 現在はダネラの教室を開いているほか、4作品を出展中のギャラリーでカフェスタッフを務めたり、手芸も教えている。「黙々と作業できて達成感があるから、今の時代にもあっているかも。まだまだ続けて、若い人にも伝えていきたい」

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