2人の手にかかればジャンク品のオーディオ機器や12インチレコードの紙ジャケットもキャンバスに。ポップで個性的なキャラクターと、ストリートで見かけるような色とりどりのグラフィティ(落書き)文字が踊る。手掛けたのは倉田玲奈さん(23)=鵠沼藤が谷=と鈴木聡さん(23)=茅ヶ崎市。何気ない会話からイメージを広げ、二人で一つの作品を生み出していく。
昨年6月、共通の友人が主催したイベントで出会い意気投合し、アートユニット「SH(シ)A(ャ)G(グ)RI(リ)S(ス)K(カ)ER(ー)」を結成。それ以前もSNS上で互いの作品に惹かれ合っていたという。
倉田さんは短大に通い絵本作家を志す中、インスタグラムに投稿したオリジナルキャラクターの反響をきっかけに、現在はイラストレーターを目指している。メッセージ性が強く、かわいさの中に毒が垣間見えるイラストが持ち味だ。一方、鈴木さんはインスピレーション先行型。軸としている活動はスケボーで、市内アパレルブランド「La(ラ)f(フ)a(ァ)y(イ)e(エ)tt(ッ)e(ト)」のスケートチームに所属。独学のグラフィティ創作は「時折」ながら、持前の尖ったセンスのファンも多い。
ネットを主な活動場所としていた2人が、昭和の米屋の古建築に惚れ込み「今こそ直接作品を見てもらいたい」と初となる本格的な個展を開催するに至った。
「まだ駆け出しだけれど、絵を仕事にしていきたい」「スケーターの活動を続けながら、依頼を受けて描く」。それぞれの目標を追い、刺激し合いながらユニットとして試行錯誤中。イラストとグラフィティ、未知数の可能性を探っていく。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
1周年記念しマルシェ開催3月29日 |
|
|
<PR>