新型コロナウイルス対応の最前線に立ち続ける藤沢市民病院に感謝の気持ちとエールの言葉を届けようと、市立大清水中学校は、同院へ向けて窓にメッセージを貼り出した。それを受けて同院も窓に、お礼の言葉を掲示。境川と藤沢バイパスを挟み、窓越しにエール交換がされ、地域全体に元気と笑顔の輪が広がっている。
「ありがとう!医療チーム」「応援してます!患者さん」
同校の音楽室と体育館の窓に貼られたメッセージは、昨年12月末に掲示された。クリスマスや年末も夜遅くまで明かりが消えない同院を見て、百武三郎校長が発案。生徒会本部の6人が指揮をとり、吹奏楽部やバスケットボール部の協力を得て、貼り出したという。
さらに年が明けた1月末、生徒会から「医療チームの力になるため僕たちも頑張ります」などと綴った手紙を送る。それを受けた同院は、お礼の手紙とともに、同校へ向けて東館8階の窓に、「応援ありがとう!大清水中学校の皆さん」と掲げ、窓越しの交流が築かれた。
同院によると、その後開かれたコロナ会議で、メッセージを見た一人の小児科医師が「生徒さんも頑張っているし応援してくれているんだから、もっと頑張れる」と泣きながら語ったといい、職員をはじめ、患者やその家族、近隣の地域住民らの心をじんわりと温めてくれているという。
休校や行事の中止・縮小など様々な環境変化がありながらも何事にも前向きに取り組んできた生徒たち。生徒会長の梅村空さん(2年生)は「忙しい中、返事をくれてうれしかった。今後も自分たちに何かできることをやっていきたい」と話し、百武校長は「コロナに対して、若いから関係ないというのではなく、生徒一人ひとりが『自分ごと』として捉えてくれれば」と話した。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
1周年記念しマルシェ開催3月29日 |
|
|
<PR>