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もうすぐお彼岸だけど、お彼岸って何?
記者―来月にはお彼岸です。今日はお彼岸の由来をメモリアルホール「美空」を運営する(株)平和堂典礼の代表に聞いてみた。
代表―お彼岸については何回かお話ししましたが、初めに、春分の日が3月20日ですから、お彼岸の入りは3日前の17日で、明けが3日後の23日になります。
さて、お彼岸の語源はサンスクリット語のパーラミータ―(漢字で波羅蜜多)を訳したものと言われていますが、意味は最高である事・完全である事になります。しかし、同じユーラシア大陸のチベットなどの北伝仏教の解釈ですと「彼方へ行った」になるのです。日本のお彼岸にピッタリな解釈ですね。
なぜでしょう?インドは元々ヒンズー教というカースト制を基盤としていて、人間は生まれながらにカーストに属していて先祖が同じと信じ、共に行事を行い集団外の交流を断っていたため集団内の儀礼的な上下関係ができ差別が発生しました。釈迦はカースト制を否定して、仏の前では人は平等であるとの説法が南下してミャンマー・タイ・カンボジアなどに広まった南伝仏教(上座仏教)と北上してシルクロード経由のブータン・ネパール・中国や日本に広まった北伝仏教(大乗仏教)に分かれるのです。南伝仏教はオレンジ色の僧衣を着てサンダル履きか裸足で歩いています。旅行に行っても目にする事でしょう。修行僧たちはアラハー(阿羅漢・自力で不死に達し、救いを見出した人)を目標としています。厳しい戒律に従い自力で目標を達成する事が目標の為、「小さな乗り物」という意味で「小乗仏教」ともいう事があります。逆に北伝仏教は他人を助ける為に自分の救いを捨てる事によって結果、自分も救われると考える事から「大きな乗り物」という意味で「大乗仏教」と呼ばれる事があります。しかし、不思議なことにお彼岸を営むのは日本だけです。
やはり地震・津波・噴火など自然災害が多い国ですから、自然を敬い共存の道を歩んできた日本独特の文化なのかもしれません。
記者―代表にはお彼岸について何回か話を聞いたが毎回うなってしまう。さて、メモリアルホール「美空」では葬儀事前相談を受け付けている。心配な方は相談するといいだろう。勿論、式場は無料だ。
■(株)平和堂典礼【フリーダイヤル】0120・59・6999
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