1日に発足した藤沢市スポーツ連盟の会長に就任した 林 良雄さん 高倉在勤 73歳
スポーツで市民に活力を
○…東京五輪・パラリンピック開幕まであと100日ほど。大会を契機に市内のスポーツ活動の連携を図るため、6団体が団結し発足した市スポーツ連盟の舵取り役を任された。「各団体の持てる力を一つにして、スポーツを通して市民が健康で明るい生活をおくれるように手助けしたい」と意気込みを語る。
○… 「老若男女、障害の有無に関わらず皆が楽しんでスポーツができるよう力を尽くしたい」とさらなるスポーツ普及を命題に掲げる。中でも市内の運動施設の不足が課題の一つ。市体育協会と藤沢ソフトテニス協会の会長を兼任し、長年にわたりスポーツ環境の整備や競技普及のために尽力してきた。そのノウハウを生かし、体育館の増設や総合運動場の新設を進める。より実現性を高めるために「スポーツだけの目的で作るのは難しい」と商工会議所のスポーツ活性事業との結合や、防災施設との併用なども検討。「五輪開催後に予定されている市スポーツ都市宣言の推進のためにも尽力したい」
○…生まれ育ちは鎌倉。高校生の時にソフトテニスを始め、大学、藤沢市役所に就職後も実業団に入りプレーを続けた。市役所ではスポーツ課へ配属され、平日勤務後は実業団での練習、土日は大会やスポーツイベントに奔走する日々を送った。「周りの人たちに恵まれていて楽しかったから苦では無かったなぁ」と振り返り、穏やかな笑みを見せる。
○…定年後は嘱託職員として教育委員会で勤務。現在は縁あって藤沢湘南台病院(高倉)の理事を務めている。最近の毎朝の日課は周囲の健康とコロナの終息、五輪の無事開催を仏壇に向かって拝むこと。「スポーツが持つ力はきっと市民の皆さんの生活の活力になるはず」と前を向いた。