伝える言葉の中身を、重みをどれだけ理解できているか――。
北海道文化放送でアナウンサーとして情報番組を担当していたとき、自らのあり方を考え直す転機があった。2013年3月に北海道を襲った暴風雪。雪に慣れているはずの北国で、実に9人もの命が雪で失われた。
直近の天気予報で、週末の天気は大荒れと警鐘は鳴らしていた。だが思う。「事の重大さを理解できていなかった。もっと正しい知識があれば、しかるべき伝え方があったのではないか」
そんな悔いが残り、結婚と同時に東京へ移った翌年、一念発起して気象予報士の資格を取ることを決意。10カ月間猛勉強の末に取得し、気象キャスターに転向した。
その後、民放キー局の朝の情報番組で2年間お天気キャスターを務めたほか、小学校への出前授業や親子イベントの参加など活躍の場を広げている。「伝える言葉の大切さ」をかみ締めながら。
高校時代は勉強に行事、何に向き合うにも全力だった。朝5時半に起床し、毎日学校で熱心に自習。発足間もなかったチア応援委員会でも汗を流した。「諦めずに一生懸命取り組めば、努力は裏切らない」。その信念は今につながる。
現在は子育てで小休止中だが、復帰後は再び気象予報士として活動するつもりだ。在校生に向けては「自分が一番楽しい3年間と思えるくらい素敵な時間だった。皆さんもぜひ謳歌して」。
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