鋭いスイングから快音が響く。高校通算打率4割4分、本塁打15本。長打力を磨き続け、「相手ピッチャーがギアを入れて中軸に挑んでくるのは当然のこと。チームが必要としている時に、自分の一打で試合を決めたい」。小学校高学年から主砲を任され、慶応藤沢中時代も常に担ってきたポジション。重圧を乗り越え、誇りに変わった。
昨夏も四番を任された。コロナ禍で全国大会は中止、代替の神奈川大会のみ。練習制限がかかる中でも、モチベーションを保ち白球を追い続ける先輩の姿が印象的だった。その背中に必死にくらいつき、主将となった今強く思う。「困難に挫けない先輩たちの強さを、僕らが証明したい」
昨季からのメンバーが多い現チームは経験を武器に鳥越裕貴(3年)、田上遼平(2年)の両エースが試合を作る。「力の底上げ」も目指し、レギュラーからベンチまで部員35人に伝えてきたのは、「全員が当事者意識を持つこと」。「上級生のミスも、下級生を含めた全員が自分事としてとらえる」。同じミスを繰り返さないよう心掛けてきた。
その意識はチームに浸透してきたが、戦績は振るわず強豪相手に悔しい思いが続く。昨秋、県1回戦で横浜商大に敗退。春も県2回戦で星槎国際に敗れた。それでも目指すは過去最高成績を超えるベスト8。「シード校を相手に戦った経験を糧に、この夏に挑みたい」と意気込んだ。
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