藤沢警察署は先月21日、医療費還付金の特殊詐欺を未然に防いだとして、JR辻堂駅近くに住む大学生、石塚桃子さん(20)に感謝状を贈呈した。
石塚さんと同署によると、先月8日の昼頃、70代女性が市内金融機関で携帯電話で通話をしながらATMを操作。それを見た石塚さんが「ATMでの電話はダメだよ」と優しく声を掛けたが、女性は焦った様子で聞く耳を持たなかったため、近くの辻堂駅前交番に駆け付けた。その後、警察が女性を説得し、未然に防ぐことができたという。石塚さんは「助かって良かった。とても身近な場面で詐欺を目の当たりにして、他人事ではないなと思った」と話し、同署は「石塚さんのおかげで防ぐことができた。発生が多発しているので、日頃から周囲で声を掛け合うなど、より一層注意して」と呼び掛けた。
還付金詐欺件数県下ワースト
同署によると、藤沢市内での還付金詐欺の発生件数は現在、県下ワースト1位。特に近頃は市役所職員を名乗り「医療費または介護保険の払い戻しがある」などと取引銀行を聞き出し、ATMへ誘導するなどの被害が急増しているという。
同署は「市役所の職員が還付金があると電話でATMの操作やキャッシュカードを要求したりすることは絶対にない。そのような電話が来たらすぐに警察に連絡して」と呼び掛けている。
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