市の伝統玩具「片瀬こま」の大会が9日、片瀬市民センターで開かれ、子どもから大人まで約20人が白熱の試合をくり広げた=写真。
トーナメント方式で行われた対決は、笑いあり涙ありの真剣勝負。会場では、回転が止まらないよう回っている自分のこまに近づき願ったり、回し方のコツを教え合う親子の姿が見られた。勝ち進んでうれし泣き、負けて悔し泣きする子どもたちの姿も。幼稚園や公園、自宅の駐車場などで練習を重ねたという飯尾友哉君(5)は「決勝まで行けてうれしかった。次の大会も参加する」と笑顔を見せた。
孫に連れられ参加したという仲本隆さん(81)は「小学校低学年くらいの頃はよく遊んでいた。約75年ぶりにやってみたら肩が痛くなった」と話しながらも今大会で優勝。また自宅に保管されていたという昭和20年代頃のこまを、主催の「片瀬こま保存会」へ寄贈した。
片瀬こまは、元々漁師町であった片瀬地区の郷土玩具。漁を行っていた伊豆大島のツバキ材を本体に、心棒には船のオールとして使われたカシ材、ひもは投網の材料の麻を使用し作られている。
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