大船消防署(佐藤明彦署長)は先月19日、湘南モノレール大船駅で救命活動を行った市内在住の佐藤博之さん(48)と同駅員の岡部進さん(50)に感謝状を贈呈した。
高齢者施設に職員として勤務する佐藤さん。4月に同駅で63歳男性会社員がベンチから倒れたのを見てすぐに駆け寄った。声を掛けたが反応がなく、脈も確認できなかったことから胸骨圧迫を開始。続いて異変を知った岡部さんがAED(自動体外式除細動器)を男性に装着し、電気ショックを行った。
その後救急隊が到着し、救急搬送。男性は20日後、無事退院し、その1カ月後には社会復帰も果たしたという。関わった人が迅速に役割を分担する「連携リレー」が救命につながった。
「仕事柄、救命研修を受けていて良かった。自然に心肺蘇生へと体が動いた」と佐藤さん。岡部さんも「男性が無事だったことが何よりもうれしい」と声を揃えた。
佐藤署長は「救命研修の大切さを改めて感じた。オンラインによる研修も実施しているので、多くの人に救命への関心を高めてもらいたい」と話した。
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