コスモス、ハス、バラ、トケイソウ、アジサイ、ヒマワリ。四季折々の花の瑞々しい一瞬をシャッターで捉える。「不思議とやさしさが感じられる」と評されることもしばしば。一眼レフカメラを手に撮影を続けているのは山崎昌子さん(60)=西富在住。
「一番好きなのはコスモス。花びらがダンスしているような姿、儚げに一輪咲く姿、さまざまな表情を見せてくれる」と熱を込める。撮影手法は独学で、「花と一対一で語らうように、納得するまで向き合う」がモットーだ。
20代の頃には旅先でスナップ撮影をしていたが、出産とともに封印。子育てが一段落した4年前、何か始めたい、と思い出したのが、カメラだった。ふと元々好きだった花をレンズ越しに見ると、その豊かな表情に魅せられた。自宅でのアレンジや近所の散歩、長久保公園や大船フラワーセンターなど身近な”隣人”が被写体だ。
SNSの反響も後押し
撮影開始と同時にインスタグラムアカウントも開設。友人に見てもらうだけのつもりが、今やフォロワー数は千人超。海外ユーザーからも反響があり、「顔も名前も分からない相手だけれど、『きれい』『いいね』など、英語での交流もやりがいになっている」。コロナ禍の現在も毎日更新を続けている。
昨年末に退職したことを機に、作品を直接見てもらいたいと初の個展を企画した。撮りためた1万数千枚のデータから、友人とともに厳選した約60点を展示。「今のこの世の中だからこそ、作品を見て、心をほぐし、和んでもらえたらうれしい」と話した。
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