子どもや高齢者を交通事故から守るため、地域の母親らで構成される「交通安全母の会」。市内には鵠沼と御所見地区にあり、手作りの交通安全のお守り「無事にカエル」や「身を守るミノムシ」を制作し配布するなど長年、地域の安全・安心を見守っている。
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「いってらっしゃい」「気を付けてね」と声を掛け、子どもや主人を家から送り出す。交通安全の”要”には今も昔も「母」の存在があった。
鵠沼地区交通安全母の会の古川京子会長は「お母さんの意識が変わると家庭にその気持ちが伝染する。そうするとだんだんと地域全体に意識が浸透していく」とにっこり。自身は約35年前の発足時から同会に携わり、地道に活動を続けてきた。
御所見地区では「交通のおばさんだ!」と子どもたちに声を掛けられ、事故が起きそうな危ない箇所を教え合ったり、高齢者から免許返納の相談を受けたりすることもあるという。同地区同会の石川美智子会長は「私たちみたいな人の方が、子どもも高齢者も抵抗なく話しやすいのかもしれないね」と笑顔で話す。
母の会の活動の目印となるのは「カエル」と「ミノムシ」。鵠沼では年間約1500個、御所見では約150個を一つ一つ会員らが手作りし、小学1年生の新入生をはじめ、高齢者向けの講習会、交通安全のキャンペーンなどで配布している。
両会長は「6年間ランドセルや鞄に付けて大事にしてくれる子、目が取れちゃっても縫い直して大事に使ってくれている人もいて、うれしく励みになる」と笑顔で話した。
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