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藤沢版 公開:2021年9月17日 エリアトップへ

アンテナショップ、今月で閉店 被災地支援、10年続け

経済

公開:2021年9月17日

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来店者に商品を紹介する杉原さん(左)(=9日、藤沢商工会館ミナパーク)
来店者に商品を紹介する杉原さん(左)(=9日、藤沢商工会館ミナパーク)

 東日本大震災で被災した中小企業の支援を目的に藤沢商工会議所が運営してきた「東北復興応援プラザ」が9月30日、震災後10年の節目を機に閉店する。被災地出身のスタッフらが店頭に立ち、東北の名産品の魅力を伝えながら支援を続けてきた。「ご利用いただいた市民の皆さんには感謝しかない。今後は形を変えて、東北を応援していただければ」と話している。

 「宮城三陸牡蠣カレー」「小名浜しっとりバウム」「ひきわり納豆せんべい」。藤沢商工会館ミナパーク1階エントランスのワゴンには東北の珍味や菓子、加工品など約120商品が並ぶ。

 アンテナショップは2011年8月に遊行通り商店街の一角に開店。補助金の終了とともに一度は閉店したが、関連企業や市民の要望を受け、1年後、同商議所が自主事業として復活させた。

 「色々なことが詰まった10年だったけど、あっという間だった」。立ち上げから携わってきたスタッフの杉原芳枝さんが感慨深げに振り返る。

 杉原さんは福島県南相馬市の出身。震災後、県内の避難所を転々とする中、藤沢市の住居と就労支援を知り、一家6人で転居。同プラザのスタッフとして働き始めた。

 仕入れから商品の配置まで手掛ける杉原さん。客に説明できるよう、食べ方や販売元など商品に関する情報も積極的に覚えた。故郷で親しまれる同県浪江町発祥の「なみえ焼きそば」は人気商品の一つに。リピーターも増え、商品を気に入った客がSNSなどで発信してくれることも増えた。

 震災から10年。被災地に対する世間の関心はかつてより薄れ、支援のあり方も形を変えている。ただ、震災を目の当たりにした身として伝えたい。「復興は進んでいるが、元通りになったわけではない。プラザがなくなっても応援を続けてほしい」。自身も今後は仕事を通じて知り合った農家や事業者を個人的に応援していくつもりだ。

30日までセール

 同プラザでは30日まで全商品を10%引きで販売する「感謝セール」を開催中。500円以上で先着350人に抽選券を配付し、最終日の30日に同県いわき市の名産品などが当たる抽選会もある。

 営業は毎週火・水・木曜の午前10時30分から午後5時(祝日除く・最終日は4時まで)。問い合わせは同商議所【電話】0466・27・8888へ。

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