バスなどの公共交通が不便な地域を支援しようと長後地区で10月1日から、乗り合いタクシーの実証運行が始まる。交通空白地から駅を結ぶ東西2ルートを運行し、住民のニーズと使い勝手を探る。来年度以降に地域が主体となった本格運行を目指す。
運行地域は、長後地区の北部で、北に大和市、西に綾瀬市と接する市境にあたる地域。世帯数は約2800。駅やバスの停留所からも遠い交通空白地で、買い物や通院など住民の生活を支える公共交通の支援が必要とされてきた。
乗り合いタクシーの導入に向けては、地域住民で構成される郷土づくり推進会議の交通手段支援部会がアンケートを実施するなど地域住民から必要性を探り、昨年3月から市と交通事業者と協議を進めてきた。
同部会の澤野幸男部会長(72)は「高齢化も進み、特に平日の生活に必要な移動手段に困っている人がたくさんいる。まずは、やってみて本格運行へ課題を見つけたい」と話す。
実証運行は来年3月末までの6カ月を予定。市とタクシー事業者の(株)ミナミ商会が運行主体となり、市は委託料として330万円を支払う。
運行は、長後駅東口を起点に東西2ルートあり、各ルートに停留所を設置し時刻表に沿ってタクシーが定期運行する。東ルートは14カ所の停留場があり1日9便、西ルートは9カ所の停留所で1日4便が運行する。最大6人まで乗車可能で料金は大人300円、子ども100円。
市内では3地区目
市内では、すでに善行と六会の2地区で、地域が主体となる公共交通が運行している。どちらもコロナ禍になる前までは乗車人数が毎年増加していたが、運営面では利用料だけでは採算が取れず、地域からの支援や市の補助を受けているのが現状だ。
澤野部会長は「本格運行へは地域の方々の協賛が欠かせない。まだ組織を立ち上げたりと準備は必要だが、まずは使い勝手などヒアリングなども行い多くの住民に利用してもらえるもの目指したい」と語った。
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