年齢や障害の有無に関わらず、誰もが楽しめる海上スポーツ「セーリング」。今年の東京五輪大会では江の島で競技が実施された。実体験を通じてより多くの人に湘南でのセーリングの魅力を知ってもらおうと、江の島ヨットハーバーで3日、NPO法人湘南港マリンセンターの主催で体験会が開かれた。
体験したのは湘南ロボケアセンター(辻堂神台)に通う障害者や介護者、その家族の計56人。脳卒中や脊髄障害、神経筋難病、脳性麻痺などの障害のある人たちが参加した。
程よい風が吹く、快晴の同日。参加者たちは高揚と緊張が入り交じる面持ちで、小型ヨット「ハンザ」に乗り込んだ。海上ではインストラクターに操船技術を教わりながら、海のにおい、水の感触、空気、風などを存分に味わい楽しんでいた。
参加した金子眞子さん(10)は「風を切って、水しぶきを浴びたりできて楽しかった」と笑顔。母親の智子さんは「娘は歩けないがシュノーケリングをしたり、アクアサイクリングをしたり何でも挑戦している。ヨットは初めてだったが楽しんでいる姿を見られて良かった」と話していた。
困難な状況乗り越え
「利用者の中には困難な状況を受け入れて、それを乗り越えてきた自分と重ね合わせ五輪やパラリンピックを応援する人も多かった」と同センター長の粕川隆士さん。海が大好きという矢野寛大君(12)が「実際に漕いでみると結構いけた。また乗りたいなと思った」と話す姿に笑顔を見せた。
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