辻堂新町在住の河野周二さん(72)が自主制作したCDアルバム「湘南の翁」が、このほど完成した。自身が作詞作曲を手がけた11曲を収録。「未来を担う青少年や若者に希望と勇気を」と河野さん立っての思いから、今後、藤沢西高校の吹奏楽部らとの競演を予定している。
同アルバムでは、「あずさ2号」で大ヒットした兄弟デュオ・狩人の高道さんも協力し、歌や作詞を手掛けている。
CDの副題は「団塊世代のオリジナルアルバム」。昭和歌謡のようなどこか懐かしく親しみやすい全11曲が収録されている。
中でも河野さん一押しは、3年後に金婚式を迎えるという妻への愛を込めて制作した「夫婦美路(めおとみち)」。この曲に共感して涙したファンもいるという。また、藤沢西高校の教員によると「生徒たちにも大人気」といい、若者からの支持も獲得した。
作詞作曲に初挑戦
18歳の時に4人組バンドを組み、ドラムを担当していたという河野さん。作詞作曲経験はなかったが、約50年ぶりの音楽活動を機に初のアルバム制作に挑戦した。
きっかけは自身が代表取締役会長を務める(株)ジャストの社歌の制作。テレビコマーシャルのような耳に残るフレーズやリズムが特徴的で、「一度聴くと思わず口ずさんでしまう」と好評だったことから本格的に制作活動を始めた。
作曲は主に、夜中トイレに行き目が覚めた時や入浴中、散歩中。突然メロディーが思い浮かぶため、約2年前からそれをボイスレコーダーやスマートフォンに鼻歌として記録。エレクトーンのインストラクターの経験を持つ社員の妻に、楽譜に起こしてもらい曲ができあがるという。
西高生へ支援惜しまず
「未来を担う若者へ希望を与える種まきと思ってやっている」と笑顔で話す河野さん。藤沢生まれ藤沢育ちの地元愛も重なり、自宅からほど近い藤沢西高校の生徒へ支援も惜しまない。
同校吹奏楽部には、12月25日の同社主催のクリスマスショーへの出演機会を用意。ショーには高道さんをはじめ、山本リンダさん、あべ静江さんら有名歌手も出演する。
同部の衣装なども提供するほか、ショーまでの練習風景などを収めたドキュメンタリー動画を作成予定。河野さんは「記憶にも記録にも残って、若者たちが喜んでくれれば」とほほ笑んだ。
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