藤沢市の沿岸部で7日、津波避難訓練が行われた。周辺住民や海浜利用者など、約2500人が参加。津波対策を強化する県の「津波災害警戒区域」に指定されてからは初の訓練で、海岸からの避難誘導や津波避難ビルへの経路や時間などを確認した。
訓練は、相模湾を震源とする震度6強の地震が発生したと想定。片瀬、鵠沼、辻堂の各地区で実施したほか、江の島の高所カメラやSNSの情報を活用し、市が避難状況を確認する「災害対策本部対応訓練」も行った。
海岸部では居合わせた利用者がサーフィン関係者やライフセーバーの協力を得ながら、護岸上やサイクリングロードまで避難。昨年6月に海岸利用者への避難を促すために導入された「津波フラッグ」も初めて掲出し、効果を検証した。
市内には136の津波避難ビルがあり、今回の訓練では内40カ所と自治会などが独自に設ける高台や公園など17カ所を避難目標に設定。訓練に参加したビルでは防災行政無線の大津波警報放送後、オートロックを解除し、施設内や屋上などへの避難経路を確かめたほか、スロープがあるビルでは車いすでの避難も検証した。
市危機管理課は「沿岸地区の自治会や住民、サーファーの皆さんの協力で積極的に参加いただけた」とし、市民に向けては「まずは警戒区域を把握し、どこに津波避難ビルがあるか知ってほしい。今回を機に津波ハザードマップを確認してみて」と呼び掛けた。
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