藤沢駅北口サンパール広場などをイベント会場として活用し、地域活性化につなげる取り組みが進んでいる。広場の運営・管理を担う藤沢駅周辺地区エリアマネジメントの山田秀幸代表理事に現状と展望を聞いた。
(一社)藤沢駅周辺地区エリアマネジメント代表理事 山田秀幸氏
――市の指定管理者として広場の運営管理をされています。活動の経緯、背景は。
「駅前デッキは従来、道路交通法上の『道路』でしたが、今年4月に条例が施行されたことで位置づけが『広場』に変わりました。これによりこれまで開催にかなりの制約が伴ったイベントを実施しやすくなった。藤沢駅はJR、小田急、江ノ電の3線が乗り入れる交通の要衝。広場を活用しながら賑わいを生むことで、駅周辺にとどまらず街全体に活力を波及させることが狙いです。活動方針には『つどう・つたえる・つなげる』の3つを掲げました」
――これまでの手応えは。
「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことで、ようやく活動が本格化しつつあります。先月には江の島の『湘南キャンドル』のサテライトイベントやキッチンカーの出店、先ごろは市と連携し、『ふじさわ健康マルシェ』も開催したところいずれも好評を博しました。徐々にではありますが、賑わいが創出できていると実感しているところです」
――課題は。
「やはり賑わいづくりと感染症対策の両立に尽きます。入場制限が緩和されたとはいえ、『3密』などは避けねばならず、イベントのあり方も新しい生活様式に合わせて『ニューノーマル』を目指さなくてはなりません。一方、私たちとしてもコロナ禍で思うようにPRができない状況が続きましたので、利用の稼働率があがるよう発信してくことも課題です」
――今後の展開は。
「民間視点の発想をより広く募れるよう、昨年来参加者を公募した『アイデアワーキング』を開催してきました。フード、スポーツ、SDGsなど分野別にチームを組んでもらい、イベントを企画してもらうものです。皮切りは今週末27と28の両日に予定されている『ふじさわスタチュー美術館』。人が彫像や人形に扮するパフォーマンスを披露するもので、感染リスクを抑えた新様式のイベントとしても期待しています」
「将来的には飲食業に挑戦したい人を呼び込んで、仕事帰りに気軽に立ち寄れる『寄り道バル』のような場も設けたいと考えています。魅力あるイベントや場を常時発信すれば『駅前では何か面白いことをやっている』という機運が醸成できる。周辺商業施設や飲食店への集客を高めながら、街そのものの魅力発信にもつなげていきたい」
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