キューバの街中で遊ばれていた「手打ち野球」を元にした新競技「ベースボール5」の体験会が先月28日、大道小学校で行われた。市内で野球教室を主宰し、競技の普及に努める長坂秀樹さんが企画。小学生やその保護者ら約70人が参加し、競技の魅力に親しんだ。
競技は野球やソフトボールと異なり、バットやグローブの道具は不要。1チーム男女混合の5人制で、打者はゴムボールを自らトスして手で打つ。
道具などが整備されていない国でも気軽に競技が楽しめることから、近年世界で急速に普及し、2026年のダカールユース五輪の公式種目にも追加された。
当日は打撃や守備練習を終えた後、ミニ試合が行われ、子どもらが全力プレー。ヒットを打つと歓声があがり、参加した高橋和花子さん(8)は「打って、走って、守って楽しかった」、佐藤鷲和君(9)は「まだまだやりたかった。この競技で五輪に出られたらうれしいな」と話していた。
藤沢から発信を
藤沢市は五輪のレガシー(遺産)を次代につなごうと、10月に「スポーツ都市宣言」を実施。スポーツを通じた健康で豊かなライフスタイルの実現を掲げている。
今回の体験会は、この機にまだ日本での知名度が低い同競技をアピールしようと企画。今後も市内の他小学校でも体験会を行い、競技の普及活動をしていく予定という。長坂さんは「野球未経験でも、子どもから大人まで誰でも楽しめる競技。競技人口も少なく、将来五輪選手になるのも夢じゃない」と青写真に期待を膨らませた。
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