神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2022年4月22日 エリアトップへ

11日に開幕した「江の島国際芸術祭」で総合監督を務める 藤原 大さん 県内在住 56歳

公開:2022年4月22日

  • X
  • LINE
  • hatena

地域の美しさ感じて

 ○…着目したのは空の色だ。夕暮れが始まり、空が黄色く色づいていく。次第に赤みを帯び、江の島の輪郭を際立たせながら闇に沈んでいく。こんなにも、美しい。それに世界は同じ空でつながってる。だから、国際と冠した。江の島と片瀬海岸を舞台にした初の芸術祭。「湘南は環境そのものが一つの作品。地域の美しさを再発見してもらうための装置として芸術祭を発展させたい」

 ○…国内外で活躍し、世界的にも評価の高いデザイナー。湘南に事務所を構え、創作活動や大手企業との共同事業、講演などを多数手掛けるほか、多摩美大の教授として教鞭もとる。多忙を極める中、総合監督を引き受けたのは、「地域」がかねて活動領域の柱の一つであり、「湘南の美しい風景を地域の側面から見つめるお手伝いができれば」。そんな思いを抱いていたからだ。2018年に江ノ電の車両をデザインし、話題を呼んだことも縁になった。

 ○…今回の芸術祭は江の島に新たな春の風物詩を作り、通年型観光の推進を図る目的もある。かつてパリコレクションにも携わった視座から江の島をこう見る。「モン・サン・ミシェルにも負けない、世界に誇れる魅力がある。ヘミングウェイが暮らしていたら『世界の江の島』になっていたかもしれない」。もっと堂々と発信していい。そう太鼓判を押す。

 ○…風景に紙を重ね、自然界の色を採取する自身の独自手法「カラーハンティング」。夕日の始まりと夕暮れ、空の色の移ろいを表現した黄とオレンジは今回のコンセプトカラーだ。期間中、島内の店舗の店先にのれんを掲出するほか、片瀬海岸には夕景の色彩に合わせたビーチフラッグも並べる。「湘南の魅力である空と時間。訪れる人に気づきを提供できたら」

藤沢版の人物風土記最新6

松井 眞之さん

設立35周年を迎えた湘南シティ合唱団の指揮者を務める

松井 眞之さん

町田市在住 77歳

4月19日

橋本 浩司さん

災害ボランティアを行う「王子プロジェクト」の代表

橋本 浩司さん

亀井野在住 54歳

4月12日

武見 勉さん

4月1日付けで藤沢商工会議所青年部会長に就任した

武見 勉さん

辻堂元町在住 47歳

4月5日

斎藤 光昭さん

「湘南男声合唱団」の会長を務める

斎藤 光昭さん

花の木在住 79歳

3月29日

田村 嘉規さん

空き家の利活用促進を狙うアドバイザー協議会藤沢支部長

田村 嘉規さん

湘南台在住 52歳

3月22日

金子 順一さん

2月19日付けで江の島観光会の会長に就任した

金子 順一さん

江の島在住 54歳

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook