藤沢市少年の森の駐車場の向かい、道行く人が思わず足を止めてしまうほど、ツツジが咲き誇る庭がある。打戻の井出隆夫さん(76)の住まいだ。井出さんによると、約300坪の庭に、300株近いツツジが植えられているそう。見頃を迎えた今、赤、白、ピンクの花が家の周囲を彩っている。
自宅の庭と言っても、斜面を活かした模造木の階段や、立派な石組み。自宅の庭というには手が込み過ぎている。それもそのはず、井出さんは造園業の「あずま園」を営む職人でもある。
今から20年以上前、自宅を新たに建て替えた際、裏庭の斜面ににツツジを一株植えたのがすべての始まり。「華やかでいい感じでね。庭が明るくなった気がした」。そこから少しずつセリで購入したツツジの株を、自宅の庭に投入。自身でクレーンを操作して庭の改築も進めてきた。気づけば使った費用は百万単位。花が終わった直後には全ての株を刈りこみ、毎月1回の消毒作業も欠かせない。「花を咲かせるのは簡単なようで難しい。今や趣味を通り越して生き甲斐だな」とやさしく微笑む。
丹精込めた庭にはファンも多く、毎年この季節になると撮影に訪れる人もいる。自宅の庭だが見学は自由だ。「自分の育てた花を見て喜んでもらえるなら、それがなにより。自由に来てゆっくりご覧くださいね」と語る井出さん。ツツジの見頃は5月初旬まで、中旬を過ぎると次はサツキが花を咲かせる予定だ。住所は打戻1846。
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