新型コロナウイルスの4回目ワクチン接種を巡り、藤沢市は18日、国の方針に基づき5月中にも開始する方針を明らかにした。対象者は3回目接種から5カ月以上経過した60歳以上と、基礎疾患のある18歳以上の市民。医療従事者から順次開始し、住民接種については「6月下旬以降に本格化する見込み」と説明している。
「重症化予防」に重点
政府は、60歳以上の4回目接種を3回目までと同様に予防接種法上の「努力義務」と位置付ける。接種は強制ではなく、本人の意思で受ける。一方、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する人や医師が重症化リスクが高いと診断した人にはこれを適用しない。3回目接種までは「発症予防と重症化予防」を目的としていたが、4回目は重症化予防に重点を置く。
市は、18歳以上で3回目接種が完了した全ての市民を対象に5月25日から順次、接種券を発送。関係政省令が施行され次第、接種が可能になる。5カ月前の昨年12月に接種したのはほぼ医療従事者のため、住民接種は来月以降本格化する。
ワクチンは市内約200の医療機関での個別接種はファイザー社製、集団接種はモデルナ社製をそれぞれ主に使用。3回目接種が済んでいない人の接種も並行して進める。
市は、対象者が個別に接種券の送付を申し込む「申請方式」ではなく、全対象者に接種券を送付する個別通知とすることで、確実な周知を図るとともに円滑な接種を促す狙いがある。国が4回目接種対象者の範囲拡大を検討しており、現時点で対象とならない人には保管するよう呼び掛ける。
集団接種会場は随時、市ホームページで告知。予約は専用の予約サイト(https://www.covid19-vaccine.mrso.jp/142051/VisitNumbers/visitnoAuth/)か専用コールセンター(【フリーダイヤル】0120・800・071)から申し込む。
県が公表している12歳以上の3回目ワクチン接種率は、5月15日時点で藤沢市が66・41%、神奈川県全体では69・61%となっている。
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