羽鳥中学校の生徒が24日、海洋プラスチック問題解決に向けて制作した動画を藤沢市役所で発表した。同校のキャリア教育の一環で、地元の実態を踏まえながら海洋プラごみの問題点について提起した。
陸から海に年間800万トンのプラスチックごみが流出し、2050年には海洋の魚の重量を超えるとの試算もある海洋プラ問題。市内でも環境改善に向け、ビーチクリーンなど官民で様々な活動が展開されている。
2分20秒の動画では鵠沼海岸が舞台で、マイクロプラスチックや容器包装プラスチックなど、砂浜に落ちているごみを生徒が発見。「海ごみの8割は町から来ている」「マイクロプラスチックは数百年間海をさまよう」と紹介し、行動に責任を持つことが大切だと呼び掛けた。
報告したのは3年生の5人。市環境総務課や新江ノ島水族館へ行き、海洋プラスチックに関する予算や取り組みを調査。社会の関心が低いことが問題であると考え、啓発のためショートムービーを制作することにした。
生徒らは「どうしたらこの映像で人々の心に訴えられるかを試行錯誤して作った。見た人の心が変わって藤沢のごみが減っていったらうれしい」と話した。
鈴木恒夫市長は「問題提起しみんなで解決を図ろうという取り組みに感動した。一緒にがんばっていきたい」と述べた。かながわ海岸美化財団の松浦治美代表理事は「勉強して終わりではなく、自分事として捉え実践していて素晴らしい」と講評した。
動画は役所内のデジタルサイネージで放映するほかユーチューブチャンネル「環境総務課藤沢市」で配信している。
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